おまけ

およそ300年間の間に、プレイヤーが築いたカルパチア帝国以外の地域でも様々な勢力が統合や離散を繰り返しました。
いくつか興味を惹かれたところを少しだけ振り返っていきます。

 

 

西地中海

イベリアは10世紀半ばごろには完全にイスラム化され、ゲームを終えた12世紀後半でも後ウマイヤ朝が盟主のような立場を名実共に維持しています。その勢いはピレネーを超え、まず南仏に浸透していきました。

フランス北部ではカトリック勢力の抵抗も強固に継続していましたが、ゲームを終える少し前の時点でここもイスラムの聖戦により征服されています。その前も途中ヴァイキングの征服を受けてたりと何かと侵略されがち。

イタリアは一部カルパチアに制圧されていますが、この世界のキリスト教勢力最後の拠点となりそうです。

 

ブリテンスカンジナビア

最初にスコットランドがノルドの異教軍によって制圧され、その後アイルランドも同様に骨なしイヴァールの子孫によって彼らの土地に塗り変わりました。

ブリテン島南部は長い間カトリックの王国が栄えていましたが、修復者アルングリム2世と同盟を結んでいたアングロ・ノルドの王エアンフリスによってついに征服されました。

スカンジナビアはどこかが覇権を握るような様相を見せることはあまりなく、常にまだら模様の勢力図が蠢いていました。

 

中近東

最初から最後までアッバース朝の庭でした。
最盛期にはペルシャをも飲み込んで異様な広さを支配していました。

不思議なことに、長期の内乱でカリフが莫大な借金を膨らませ続けていても、所有する直轄地が非常に少なくても、傘下勢力の大規模な独立はほとんど起きていなかったように感じられます。

エルサレムへの十字軍はすべて彼らが跳ね返してしまいました。
キリスト教徒にとってはだいぶ厳しめの世界です。

 

大まかな感想

ゲームスタート時に立てた目標「スカンジナビアからハンガリーに移住して、ノルド文化とマジャル文化の混合文化を創設、さらにウラル宗教を改革(組織化)して繁栄を目指す」は達成できたと思います。

カルパチア帝国のDe jure領域は時間をかけて少しずつ広がり、ザポリーツィア、ガリシア=ヴォルヒニア、モラヴィアボヘミアバイエルンクロアチアセルビアブルガリア…と接する王国の多くを含めることができました。

開発度は首都ホルグスホール(ヴィシェグラード)が32まで成長し、コンスタンティノープルの52やローマの40、コルドバの44やバグダットの41など史実の大都市には及びませんでしたが、ヨーロッパの他の全ての都市は上回ることができました。開発度が真っ赤な状態から始めながらもよく発展できたと思います。

 

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MODによる難易度補正も概ねちょうど良かったと思います。

金銭収入と徴募兵が減り、常備軍の維持費が増え、反対にAIはそれらが有利になるのでシンプルにしんどかったです。特に国が大きくなればなるほど代替わり直後の派閥反乱まず確実に発生することが防げないので、毎回力勝負になります。

宮廷の偉大さが固定で-10されるので、国の大きさに経済力が追いついていないと要求される偉大さを維持するのも難しく、それによるペナルティで他者からの好感度がさらにマイナスされたり。

 

反面、強い要素を組み合わせるとやはりまだまだプレイヤー有利な部分も多いと確認できました。

一番はやはり保有する公爵位の継承法に(スカンジナビア)選挙制を追加で付与し、自身の後継者を指名することで、ゲーム最初期から実質的に直轄領全てを長子相続できることでしょう。

廃嫡や宗教による出家という迂回路もありますが、そのコストも必要なく分割相続対策ができてしまうのがだいぶ壊れています。次回以降遊ぶキャンペーンでは縛りたいかな。

側室を囲うことで継承権のある実子をペナルティなく増やしやすいことも、(派閥封じを含めた)同盟構築の点で行動の選択肢増加に直結し、一夫一婦制と比較してゲーム的に非常に有利だと感じました。増やしたくなくなったら側室は気軽に解除できますし。

ゲーム終了時点の王朝の遺産

ノルド固有のシステムでは王朝の遺産のPillageトラックの3段目もだいぶゲームを壊してきます。

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戦闘である程度の規模の敵を倒すだけで軍の維持費を賄えるほどの金額が、あるいは戦争することがむしろ稼ぎ行為になってしまうくらい金が拾えるので、これを解放してからはMODによる補正もあまり気にならなくなってしまいました。ノルドの強さを体験してみたい人は是非やってみましょう。

壊れというほどではなく相応に金をかけ続ける必要があるものの、平地の弓騎兵にやはり敵はいませんでした。育てる楽しみ?みたいなのを味わえたかと。
ただ時代がこの後下っていくとカウンターを受けるクロスボウが普及して優位性は下がっていくと思います。
T&T以降は建物システムと常備軍のシステムが様変わりして、駐留という要素も必要になったみたいでバランス取りにいろいろ試行錯誤されているように感じます。


ゲーム終了時点の宮廷言語

プレイヤーによる優位が固まってきてしまい、あまり起伏のあるゲームプレイができなくなってしまった、というのがキャンペーンの終わり時を感じた一番のポイントでした。
モンゴルによる侵略も待ったものの、ヨーロッパに到達することもなく分裂したのを見てトドメになりました。最新のVerではもうちょい西まで来てくれることが多いみたいですが。

RoyalCourtのリリースからゲームのアップデートを封印して1年半近くも1つのキャンペーンを長引かせてしまったので、これからしばらくはいろんな新要素を気楽に遊んでいきたいと思います。