里見家その2 1552年~1557年

里見義豊の唯一の男子、里見義通2nd成人。懸念された叔従父の義堯の後見中に危機は起こらなかった。

直轄地限界をとにかく増やしたい序盤において管理値14はなかなかありがたい。たった6歳で家督を継いだが無事成人まで生き延びた怪我の功名で長期政権が期待できる。

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というわけで途中のセーブデータをロードしてやり直し。本来であればあんまりこういうことはしたくないのだけど、義豊直系の子孫でプレイすることが第一義と決めていたのでいたしかたなし。 

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父義豊と同じように(いいのか?)北条氏綱の別の娘を妻とする婚約を結び不可侵協定・同盟を再締結。

北条の力を借り続け、上総の真里谷氏の領地を少しずつ吸収していく。途中で真里谷氏内部での内紛により真里谷氏傘下にいた長南氏に上総国主位が取って代わられている。

筆者の勘違い。De jure領域内の臣従を要求するCBを利用しての戦争は"De jure War"と表示される

 

なお、ここで義父北条氏綱が死亡。史実通り北条氏康が跡を継ぐ。最初から天才<genius>のtraitが設定されており万能の名君。

他の領主と結んだ不可侵協定および同盟は、結んだ時の当事者(双方の当主)のどちらか片方、あるいは婚姻対象者のどちらか片方が死亡すると即座に無効化され解消されるので注意が必要。

なお、DLCのCharlemagneを導入していれば、オリジナルの王国titleを作成し王位に就くこともできる。何らかの理由で国守(公爵・Duke)から大大名(王・King)へ無理矢理にでも成り上がりたい場合にはその方法もある。ただし一定以上の領地と威信<prestige>を持っている状態で、金銭の消費が必要。

他者の請求権を使った戦争

1領や2領しか持たないような独立国人(伯爵・Count)くらいの相手と戦ってる間はあまり気にすることはないが、2ヶ国以上の国守(公爵・Duke)級や大大名(王・King)級の勢力に対して請求権(claim)の捏造を繰り返すのは効率が悪い。

(通常、請求権の捏造では郡(伯爵領・county)1つ分の請求権のみを獲得するので1回の戦争で1郡しか奪えない上、どの戦争の勝利時も戦後の停戦期間が設定される。停戦を破ると威信(prestige)や好感度(opinion)に重大なペナルティ。ただし、仏教のCBなどは通常よりも停戦期間が短かったりする)

そのため、国守以上の称号への請求権を持った人間を内部で準備、あるいは外部から招聘(join court)し、国守位以上の領地を奪う戦争を起こすのが重要になってくる。

その場合注意点がいくつかある。

まず対象の人物が自分の子であるか、そうでなければ先に領地を与えて自分の臣下としておくのが重要であること。そうしないと戦争後に対象者が独立してしまう(なお、ほとんどの領地称号は男性キャラクターに対してしか与えられないのにも注意)。

次に、請求権を使わせて奪取するtitleが自分の主要称号より小さいランクでないと、戦争後にやはり独立してしまうこと。

実際、上の方のtweetの通り、足利頼純のclaimを利用して古河公方に就かせているが、古河公方はking級のtitleであるため、duke級の国守である里見義通の臣下にはならず独立領主となっている。

領地を与えたり、請求権を使わせて戦争した直後は対象者は自分に対して深く感謝するので、時間制限付きだが大きな好感度ボーナスが自分に対して発生する。大抵の場合このボーナスが効いている間は領地を持った対象者による反乱の恐れなどは無いだろう。むしろ増大したopinionの分、対象者から招集する兵や徴収する税が増えて旨味もある。

ただし、opinionボーナスが切れた後だったり、相手、もしくは自分が死んで他の人物が称号の保有者になった時には注意。 特に自分と相手の文化や宗教が違っていると、自分に対してopinionペナルティもついているため好感度が低くなりやすい。

なお、NMIHの独自システムである分家を利用した請求権の作成については別ページを参照。

この時点で北条氏綱の娘を里見義通の正室として迎えているため、条件を満たせば彼女との間に生まれた子に北条姓を名乗らせ、国守位の請求権を用意することは有効な手段に思えた。ただし、この時点での自分の主要称号は国守であり、標的にするのも北条の相模や伊豆の国守で同格の称号である。そのため、先に大大名(king)級の称号をどうにかして自分が手に入れる必要があった。そしてそれはかなり大変であろうと想像していた。

 

ここまで散々長々と他者の請求権を利用して領土を切り取ることを書いておきながらアレだけど、NMIHでは停戦期間が短かったり、複数の領土を切り取れるCBが多めにあったり(Jade Dragon DLCを導入していれば更に増える)するので、そこまで気にしなくてもいいかも。

そもそもNMIHでは(少なくとも自分が遊んだ年代では)最初から評議会の権限が最小になってることで直轄地の保有限界値へのボーナス+2がある。さらにdecisionで金を払うことでrealm sizeに応じた官位を得ていくことができ、これによって直轄地保有限界がどんどん大きくなっていく。

直轄地数の制限がゆるく、戦争で領地を増やしやすいため、CK2本体と比べて当主が圧倒的な力を得ることができるのだ。

他人の請求権を使ってしか領土獲得の戦争を起こせない場面もあるが、そうでなければ自分の直轄地を増やせるような戦争を起こし続けるのもかなり有効である。

請求権の継承

領主だったキャラクターが死亡すると継承順位に従って領地が継承されるのは以前の記事で書いたとおりだが、領土以外にも、死亡したキャラクターが持っていた領土の請求権まで継承される。しかも1人ではなく複数人にバラ撒かれる。これによって「継承順1位だったアイツじゃなくて自分に領土が継承されてしかるべきだ!」とゴネるのをゲーム的に表現している。

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法律画面の継承部分や、称号画面で継承順位を確認できる。

ただし、請求権には強い請求権(strong claim)と弱い請求権(weak claim)の2種類がある。

強い請求権は場面を選ばず好きな時に宣戦布告の事由にできるが、弱い請求権を行使できる場面は一定の条件下に限られる。対象の爵位保有者が女性であったり、既に爵位を巡って戦争中、あるいは爵位保有者に摂政がついている(爵位保有者が子供・「無能力者」の特質持ち・誰かに捕縛されている)場合など。

強い請求権は継承時に継承順位が高かった人物(筆者もよく理解していない。3位くらいまで?)にのみ与えられ、それ以外の人物には弱い請求権が与えられる(継承順何位までバラ撒かれるのか、やはりよく理解していない)。

対象の称号の法律次第ではあるが、概ね女性は強い請求権を継承で得ることは少ない。そのため目当ての領土の請求権を継承しそうな人物を招聘して自分の妻にしても、弱い請求権しか獲得できないことが多く、請求権があっても行使できるとは限らない。

北条から妻を迎えて子が生まれれば、そのうち妻の父親である北条氏綱が死に、妻に請求権が継承されるだろうが、それは良くて弱い請求権であろうし、強い請求権を継承することは期待できない。ただし、分家を使用して妻/母の家の姓を名乗らせた場合は強い請求権を得られる可能性があるため、上手く使えば強力。

(一方で、自分に親しい人間の継承順位が上がって強い請求権、もしくは領土そのものが継承されてくるように、他の継承候補者を暗殺するのを狙う/狙われるのもこのゲームの醍醐味)

なお、強い請求権保有者が請求権を失わずに亡くなった場合、子供には弱い請求権が継承される。同様に弱い請求権保有者が亡くなった場合、そのままでは子供には何の請求権も継承されないが、弱い請求権を主張して宣戦してから亡くなった場合に限り、子供にも弱い請求権が継承される。

(これを悪用して「妻が持つ弱い請求権を主張して公爵位を標的にして宣戦布告した直後、戦争中に妻を暗殺し、請求権の消失による強制停戦(停戦期間無し)が自動で発動。殺した妻との間に生まれていた男子に弱い請求権が継承され、即座にその男子の弱い請求権を利用して再び同じ公爵位を標的として宣戦」というゲームの穴を付くような使い方を過去にしたことがある。女性である妻には前もって領地を与えて自分の臣下とすることができなかったため、それよりは自分の男子を請求者にして、戦争に勝った時点で即座に自分の臣下としてつけておきたかった)

 

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1556年10月の時点で上総の過半を制圧。ただし北条が下総および常陸の一部を支配、さらに古河公方も下総の一部を支配するなど里見家の拡大先にまた蓋がされている。